2006年01月22日

ザ・宇宙のミステリー

暗黒宇宙の謎
谷口 義明



ハワイ島マウナケアの天文台で長年観測を行い、すばる望遠鏡による原始銀河探査で、128億光年彼方の“生まれたての銀河”を発見したことでも知られる天文学の第一人者 谷口義明氏による本。
本書は、著者が研究上これまで最も魅了され続けたという 宇宙最大のミステリー「暗黒(ダーク)」について語られている。
ダークマタ ー、ダークエネルギーをはじめ、ビッグバン、インフレーション、加速膨張宇宙論、量子力学、相対性理論etc.のあらゆる角度からのアプローチは非常にわかりやすく、宇宙科学や天文学の今を知る上での入門書としてもオススメ。
本書によると、電磁波で観測可能な光を含めた物質の質量は、宇宙全体のたったの4%。残りの23%がダークマターと呼ばれる謎の物質、さらに73%がダークエネルギーと呼ばれる謎のエネルギーなのだという。つまり、宇宙の96%はこの未知の「暗黒(ダーク)」なのである。
一方で、この謎だらけの「暗黒(ダーク)」には、「銀河を回転させているエネルギーは何か?」という疑問に対する答えが隠されているともいえる。
もしかすると、そのうち全く別のアカデミックな分野から、この謎の「暗黒(ダーク)」の正体を探る糸口がみつかるかも知れない。
宇宙がどのように生まれ、今どんな姿をしているのか、そして、宇宙はこの先どうなっていくのか...宇宙のミステリーはまだまだ尽きない。

【目次】
第1部 ダークな宇宙まで
    プロローグ
    宇宙のダーク
    (宇宙の中のダーク/ダークの種類/ダークな宇宙へ)
第2部 ダークな天体
    暗黒の星
    (星とは何か?/暗黒の星/光らない星/ダークな星々)
    暗黒の残骸
    (星の進化の行く末/白色矮星/中性子星とブラック
     ホール/中質量ブラックホール/ダークな残骸)
第3部 宇宙のダークサイド
    暗黒星雲
    (暗黒星雲/星間ガス/ダスティ・トーラス)
    暗黒の銀河
    (銀河の暗黒部/ウルトラ赤外線銀河/銀河、若かりし
     頃の暗黒)
    暗黒の銀河間空間
    (吸収線の世界/遠方の宇宙へ/銀河間空間に
     何があるか?)
第4部 宇宙の暗黒
    宇宙の質量
    (膨張する宇宙/宇宙の運命/宇宙の質量)
    宇宙の枠組み
    (ビッグバン宇宙論/宇宙マイクロ波背景放射/宇宙の
     枠組み)
    暗黒物質―ダークマター
    (観測的証拠/ダークマターの性質/ダークマターの候補)
    暗黒エネルギー―ダークエネルギー
    (宇宙項/加速膨張する宇宙/ダークエネルギー)
第5部 ダークな宇宙から
    宇宙の暗黒時代
    (宇宙の暗黒時代/宇宙の暗黒時代を破るもの
     /ダークな時代)
    エピローグ


posted by 本のソムリエM at 18:54| 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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