2006年02月04日

ダ・ヴィンチの暗号のモト

シンボル・コードの秘密―西洋文明に隠された異端メッセージ
ティム ウォレス=マーフィー, Tim Wallace‐Murphy, 大山 晶



ここ最近、書店などに行くと、「ダ・ヴィンチ・コード」に関連する本をよく目にする。本が映画化されることも、こうしたシンクロニシティを加速させている要因のひとつかも知れない。
そして、今月、中世の絵画や建築に隠された「暗号-シンボリズム」について書かれた本が、新たに出版された。
「ダ・ヴィンチ・コード」の原点といわれる本書がそれである。
とはいえ、内容は「シンボリズム」をテーマとしているだけに、暗号が生まれるきっかけとなった歴史的背景から、絵画や教会建築のデザインに組み込まれたシンボルの解読、異端のメッセージにいたるまで、歴史や思想をふまえた、あらゆる観点からのアプローチになっている。
特に、テンプル騎士団をはじめ、古代エジプトからの秘儀をテンプル騎士団に継承したといわれる「レックス・デウス(神の王たち)」の存在や、ルネッサンス期のさまざまな文化や芸術に影響を与えた秘密組織の集団が、ローマカトリック教会に対して、いかに異端であることをカムフラージュしてきたかについての歴史的考察が非常に興味深い。
また、暗号について追求していくと、必ず行き当たる秘密組織「フリーメーソン」についても、建築とシンボリズムという独自の視点で展開されており、一般にフリーメーソン関連の本にありがちな内容とはひと味違った展開になっている。
「ダ・ヴィンチ・コード」関連でいえば、最初に読む本としてもオススメだ。

【目次】
第1部 宗教的シンボルの始まり
 第1章 宗教的シンボリズムの誕生と発展
 第2章 古代エジプトの霊知の遺産

第2部 聖書、エジプトに由来するユダヤ教
 第3章 聖書と古代イスラエル人
 第4章 イエスの生涯と伝道についてのふたつの説

第3部 初期キリスト教とキリスト教シンボリズムの発達
 第5章 聖パウロ、初期教会の歴史と、キリスト教シンボリズム
     の発達
 第6章 キリスト教によるヨーロッパの統合と教会シンボリズム
     の礎
 第7章 ゴシックの栄光

第4部 秘密の系譜が表に出る
 第8章 神聖幾何学と「ラ・ルング・ヴェルト」
 第9章 教会内の秘密の系譜
 第10章 シャトル大聖堂の外観の現実
 第11章 シャトル大聖堂内部の秘密
 第12章 「黒い聖母」崇拝
 第13章 聖杯、タロットカード、そしてテンプル騎士団の終焉
 第14章 ロスリン礼拝堂内の神秘的シンボリズム
 第15章 継続する秘儀参入の流れ
 第16章 ルネサンス絵画に見られる異端のシンボリズム
 第17章 フリーメーソンの多難な道のり  


posted by 本のソムリエM at 01:49| 古代文明・歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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